中3の秋の過ごし方|「総合力強化期」に何を優先するか
2026/10/30
はじめに
当ホームページをご覧いただきありがとうございます!元高校講師が経営する西宮・今津の習いごと教室&自習型学習塾のWillBeです!
「夏休みに基礎をやり直したけれど、秋からは何をすればいいの?」
「定期テストと受験勉強、どちらを優先すべき?」
中学3年生の秋は、こうしたご相談がいちばん増える時期です。夏までに固めた基礎を、入試本番で使える「総合力」に変えていく大切な期間ですが、やるべきことが一気に増えるため、何から手をつければよいか迷ってしまうお子さまも少なくありません。
今回は、兵庫県の公立高校入試の仕組みを踏まえながら、中3の秋に何を優先すればよいかを整理してお伝えします。
まずは入試までの「残り時間」を確認する
秋の計画を立てる前に、入試の日程を確認しておきましょう。兵庫県教育委員会が公表した令和9年度(2027年春)の兵庫県公立高等学校入学者選抜では、報道によると次の日程が示されています。
・推薦入学・特色選抜:2027年2月16日
・一般入学(学力検査):2027年3月11日
10月末から数えると、一般入学の学力検査まではおよそ4か月半です。私立高校の入試はこれより早い時期に行われますので、併願する学校の日程は各校の募集要項で必ずご確認ください。
「まだ4か月ある」と感じるか、「もう4か月しかない」と感じるかで、秋の過ごし方は大きく変わります。本番の日から逆算して、月ごとにやることを決めておくことが、秋の学習の出発点です。
秋は「基礎固め」から「総合力強化」へ切り替える時期
夏休みまでは、中1・中2の内容の復習や、苦手単元の穴埋めといった基礎固めが中心だった方が多いと思います。秋はその土台の上に、入試で点を取るための総合力を積み上げる時期です。
総合力とは、具体的には次のような力を指します。
・単元をまたいだ問題に対応する力:入試では、1つの問題に複数の単元の知識を組み合わせて使う問題が出題されます
・初めて見る問題で考える力:教科書の例題そのままではなく、形を変えた問題でも、知っている知識を使って解き進める力
・時間内に解き切る力:分かる問題を、制限時間の中で確実に得点につなげる力
ここで注意したいのは、基礎が抜けたまま応用問題ばかりに取り組んでも、得点はなかなか伸びないということです。秋に入っても基礎に不安がある単元は、応用演習と並行して、引き続き補強していきましょう。
優先順位①:2学期の定期テストと提出物をおろそかにしない
兵庫県の公立高校一般入試は、学力検査250点・調査書(内申)250点の1:1で判定されます。そして調査書の評定には中学3年生の成績が使われ、進学情報各社の資料では、第1学期・第2学期の成績を考慮してつけられるとされています(詳しくは兵庫県の選抜要綱でご確認ください)。
つまり、2学期の定期テストと日々の提出物は、そのまま入試の点数に直結するということです。受験勉強に集中したい気持ちから、定期テスト前の対策を後回しにしてしまうのは、兵庫県の入試の仕組みを考えると大きな損になります。
また、調査書点の計算では、5教科よりも実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の比重が大きくなっています。実技教科の課題や授業への取り組みも、主要教科と同じように大切にしてください。
調査書の計算方法については、「不登校でも高校受験はできる?内申点・学校選び」の記事でも詳しくご紹介しています。
優先順位②:苦手単元は「入試に出る順」で補強する
秋になると、模試の結果などで苦手な単元がはっきりしてきます。ただ、すべての苦手を一度につぶそうとすると、時間がいくらあっても足りません。
おすすめは、苦手単元を次の順番で整理することです。
・よく出題され、配点も大きい単元:最優先で取り組む
・他の単元の土台になっている単元:数学の計算・方程式、英語の文法・単語など、ここが崩れていると他の問題にも影響が出るもの
・出題頻度が低い、または部分点が取りにくい単元:時間に余裕ができてから取り組む
「苦手だから全部やる」のではなく、「入試で点につながる順番にやる」という考え方です。どの単元がよく出題されるかは、志望校が受験する入試の過去問を見ると、傾向をつかみやすくなります。
優先順位③:過去問は「解く」だけでなく「使い方」を決めて取り組む
秋は、過去問に取り組み始める時期でもあります。ただし、過去問は解いて点数を見るだけで終わらせてしまうと、もったいない教材です。
過去問を使うときは、次の流れを意識してみてください。
・本番と同じ制限時間で解く:時間配分の感覚をつかむため、できるだけ本番と同じ条件で取り組みます
・間違えた問題を3つに分ける:「知識が足りなかった」「時間が足りなかった」「ケアレスミス」に分けると、次にやるべきことが見えてきます
・知識が足りなかった単元は、教科書や問題集に戻る:過去問で見つかった弱点を、基礎の教材で補強します
過去問は年数に限りがあります。秋のうちに何年分を使い、冬休みや直前期に何年分を残しておくかも、あらかじめ決めておくと安心です。
優先順位④:模試の結果は「判定」より「中身」を見る
秋は模試を受ける機会が増える時期です。結果が返ってくると、どうしても合格判定(A判定・C判定など)に目が行きがちですが、大切なのは判定よりも、どの問題で点を落としたかという中身です。
・正答率が高いのに自分が落とした問題:多くの受験生が取れている問題なので、最優先で復習します
・正答率が低い問題:志望校のレベルによっては、無理に追わなくてもよい場合があります
・前回の模試から伸びた教科・伸びていない教科:秋以降の時間配分を見直す材料にします
判定は、その時点での目安にすぎません。秋の模試は「今の自分の弱点を見つけるための道具」と考えて、結果を次の学習計画に生かしていきましょう。
秋に気をつけたい生活面のポイント
秋は学校行事や定期テストが重なり、生活リズムが乱れやすい時期でもあります。学習の中身と同じくらい、生活面の安定も大切です。
・睡眠時間を削らない:夜遅くまで勉強を続けるより、決まった時間に寝て起きる方が、日中の授業や自習の集中力につながります
・1日の勉強時間を「時間割」で決める:何をどれだけやるかを先に決めておくと、迷う時間が減ります
・体調管理を優先する:秋から冬にかけては体調を崩しやすい季節です。入試直前に慌てないよう、早めに生活習慣を整えておきましょう
勉強に気持ちが向かない時期の関わり方については、「勉強のやる気が出ない子への向き合い方」の記事もあわせてご覧ください。
ご家庭でできること
中3の秋は、お子さま自身も不安や焦りを感じやすい時期です。ご家庭では、次のような関わり方を意識していただくと、お子さまが学習に向かいやすくなります。
・結果よりも取り組みを認める:模試の判定や点数だけでなく、毎日机に向かっていることそのものを言葉にして伝える
・志望校の情報を一緒に確認する:説明会や入試日程、募集要項などの情報を、お子さま任せにせず一緒に整理する
・比べない:兄弟姉妹や友達の成績と比べるのではなく、お子さま自身の前回からの変化に目を向ける
自習塾WillBeでの取り組み
自習塾WillBeでは、中3の秋の学習も学習コーチングの考え方で進めています。
・入試までの逆算計画づくり:志望校と入試日程から逆算して、月ごと・週ごとにやることを一緒に決めます
・定期テストと受験勉強の両立:テスト前は定期テスト対策に比重を移し、テスト後は受験勉強に戻すなど、時期に合わせて計画を調整します
・模試・過去問の振り返り:結果をもとに、どの単元にどれだけ時間を割くかを対話で振り返り、翌週の計画に反映します
・自習の進み具合の確認:計画どおりに進んでいるかを確認し、つまずいた部分は早めに補います
コーチング型の学び方について詳しくは、「西宮で「コーチング型」の学習塾を選ぶ」の記事もご覧ください。英検の受験時期と高校受験の両立については、「西宮で英検対策をするなら」の記事でも触れています。
まとめ
中3の秋は、夏までに固めた基礎を、入試で使える総合力へと変えていく時期です。兵庫県の公立高校入試では中3の成績が調査書として使われるため、2学期の定期テストと提出物を大切にしながら、苦手単元の補強、過去問・模試の活用を、入試に出る順・点につながる順に進めていくことが大切です。入試の日程や制度は年度によって変わることがありますので、最新の情報は兵庫県教育委員会や志望校の募集要項でご確認ください。
自習塾WillBeでは、日々の学習習慣づくりから、中学受験・高校受験、大学受験(総合型選抜・公募制推薦・一般入試)まで、一人ひとりに合わせた学習コーチングを行っています。英検対策のご相談も承っております。西宮・今津エリアで塾をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。





